顔料や塗料について調べていたら、太陽電池として使える塗料があると知りました。
自動車の塗装技術を使って、太陽電池の電力保持能力が高い塗料を太陽電池モジュールに塗装する手法が2018年にTOYOTAで提案されています。
マイカ顔料濃度が約10%あれば従来より80%以上の出力電力が期待できるそうです。塗料がこれほど機能性に富んでいるとは知りませんでした。
Masuda, T., Kudo, Y., & Banerjee, D. (2018). Visually attractive and high-power-retention solar modules by coloring with automotive paints. Coatings, 8(8). https://doi.org/10.3390/coatings8080282
2024年には関連研究の総まとめのReview論文も出ています。
Kumar, A., Ganesan, H., Saini, V., Almujibah, H., Petrounias, P., Jeyan, J.M., Sharma, S., & Agrawal, A. (2023). An assessment of photovoltaic module degradation for life expectancy: A comprehensive review. Engineering Failure Analysis.
EVは分厚いバッテリーの影響で車高が高いイメージですが、2024年のCESでホンダが薄いEVバッテリーを発表して話題になりました。
さらに車両塗料で蓄電可能となるとエネルギー効率が良くなり車両が更に軽量化されそうです。