計算美学
計算美学
Aesthetic Computing (計算美学)、近年の機械学習の著しい発展により急速に進んでいる研究分野です。
絵画でいえば、たくさんの絵画を人に見せて「美しさ」を評価して貰い、絵と評価の組み合わせを機械に「教師」として与えてから
未知の絵を学習させて どれくらい人の「美しさ」評価と合致しているか 精度をみる。教師あり学習が殆どです。
絵が説明変数で「美しさ」が目的変数。これを擦り合わせて、できるだけGapがないように作りこんでいくのです。
ただ、どういう絵を与えるのかが少し難しい。
「美しい絵を大量に与えて学習させました」という論文を見かけると、その絵が「美しい」ってどう判断したのかなぁ・・・と散々私が突っ込まれてきたので(笑)つい気になります。
いっぽうで、まず絵を与えて 色あいとか構図とか、どういう要素がどれくらいあるからこの絵はこれくらいの「美しさ」になる、と要因から「美しさ」を探るアプローチもあります。
Affective Engineering といいます。感情認識AI、感情コンピューティングなどと呼ばれます。ガチガチの分野ですね。
1995年にMITから発した比較的新しい研究です。
この手の、機械と「美しさ」のお話しでホくっとしたのは「美しい音楽を学習させたAIが作曲した音楽は全然綺麗じゃない」と聞いたとき。
「美しさ」は なかなか手ごわいのです。