蔦屋
蔦屋
蔦屋書店 (TSUTAYA BOOKS)は代官山や銀座など都心をはじめ全国に展開する、書籍販売やイベント企画を手掛けるお店です。
スターバックスが併設されていたり、センスのよい文房具が販売されていてとても人気がありますが、もともとは
江戸時代 1773年に蔦屋重三郎(1750-1790)が開いた版元(出版社)で、葛飾北斎、歌川広重、写楽など多くの浮世絵師の作品を売り出しました。
浮世絵は絵師・彫師・摺師の分業で完成しますが、版元はそのまとめ役として 彼らにあれこれ指示していました。
蔦屋さんが江戸時代から浮世絵を売っていて、北斎や広重とも縁のあるお店だったとは意外です。
浮世絵は安価で、「そば一杯」と同じ値段だったといわれています。
大衆向けの宣伝媒体で、色鮮やかで 木版の凹凸の手触りも味わいの一つでした。今は美術館で眺めるだけですから、手触りはわかりませんね。
蔦屋さんで現代の浮世絵を売りだしたらおもしろいのになぁ・・・と思っています。現代版五十三次とか、どうでしょう。
活版印刷でがんばって作ってみるのも楽しそうです。
神保町の浮世絵屋さんで 蔦屋さんの話をしたら「蔦屋さんなんて言わないわよ、蔦重(つたじゅう)よ!」と言われました。江戸っ子です。
2025年1月から放映されている、NHK大河ドラマの主人公が まさにこの「蔦屋重三郎」、蔦重です。
浮世絵ブームが来るかな、と思いながら見ています。